傷だらけで石を投げる人たち

最近は不倫といえば、メディアでもSNSでも当事者の家族でも友達でも何でもない関係のない人たちが、やたら当事者を批判したりしています。

それが有名人であれば社会的に抹殺されても致しかたない、と思う人すらいます。

不倫はもちろん正しいことではありませんが、結婚したら他人を好きになることは異常なのでしょうか？

そして、それは社会的に抹殺されるべき罪なのでしょうか？

キリスト教でも似たような話があります。

夫ではない男性と関係を持ってしまった女に向かって大勢の民衆が石を投げているところにキリストが遭遇した話です。

キリストは民衆に向かって「罪を犯したことのないものだけがこの女に石を投げなさい」と言いました。そして民衆は誰一人その女に石を投げることをしませんでした。そしてキリストはその女に「行きなさい、もう罪を犯してはいけません」と言った、という話です。

そしてこうした正義という名の暴力を簡単に使っている人たちには、何のメリットがあるのでしょうか？

謝罪会見でその人が謝って、間違いを認め、謹慎なり引退なり反省を見せ、涙を流していたら、批判している人たちに何のメリットがあるのでしょうか？

何もないはずです。

ただ、一つだけあるとすれば、他人を批判して攻撃している時に、脳内から快感を感じるドーパミンという物質が出ます。

「自分がやっている批判は正しい」という名の下で他人を攻撃することで気持ち良くなっているそうです。

怖くないですか！！！！！！それだけのために自分のことは棚にあげまくり、関係ない他人を攻撃するその自己中心的な考え、人間のものすごく怖いところだと思います。

まさに地獄の世界！！！

不倫は当事者が代償を払う、そして他人にはわからない、そうなってしまうまでの当事者間の色々なことがあるはずです。

そういうことをすっかり忘れて、自分が気持ち良くなりたいだけのために他人を批判し、マスコミに追われまくって弱っている人を見ても「自業自得だから仕方ない」と言ってしまう普通の人たち。

そういうことを本当はやめたいんだ！という人たちには是非、SNSで攻撃したり、陰口を言ったりする前に、気持ちいいことをすることをオススメします。

セックスでもオナニーでも美味しいものを食べるでもマッサージをしてもらうでも募金でもボランティアをするでも、何でもいいからとにかく気持ちいいと思えることをたくさんしてください。そうすると他人をむやみやたらに批判することで気持ち良さをわざわざ感じようとすることもなくなると思いますよ。

正しい、正しくない、で判断できないことが世の中には溢れていることをわたしは忘れないでいたいです。